カミラ・ワリエワが無表情で氷の上に立ち、滑走と音楽と共に心が折れていった。立ち尽くす気力もなく氷の上に尻もちをついていた。演技を終わって入口に戻る気が失せていたに違いない。そこにいるコーチが鬼の形相で待っていた。ワリエワはつらかったのに違いない。協議は終わってワリエワは「これでセレモニーが行われてよかった」と安堵したと思う。彼女のフィギュアは美しい。細い姿態にしなやかさがあって、上げた脚はまっすぐ天井を目指す若木のように美しい。そのまっすぐな木が折り曲げられた。これからもロシアという国家の闇を背負って生きていく。
(写真はスポニチアネックスより)

"ワリエワは安堵" へのコメントを書く